こしらえる

 東京国立近代美術館で民藝展を見てきたが(民藝がこんなにも活発な運動であったことを知って驚くとともに、戦争もしている時代にここまでしていたのかと感服した。その物の、何が「いい」のかを言葉に尽くして人に伝えていたとのことなので、それも読んでみたい。)、「こしらえた」という言葉がもつニュアンスにしっくりくる物たちであった。

 自分が好きなもの、美しいと感じるものは何なのかを感知して、毎日暮らしの中で、そっちを大事にしていきたい。

 

「われわれは 美しさを感じ、美しいものを慕い、美しいもので心を浄め温め、自らもその美しさにあやかる暮らしを致すようにすべきだと存ぜられます」柳 宗悦

 

 美術館への行き帰りに読んでいた本「成功することを決めた」の内容に、民藝の考えが通じるところがあると感じ、帰りにSoup Stock Tokyoに寄って「こしらえられた」東京ボルシチのおいしさに舌鼓を打った。