居場所

「居場所」という言葉には、「切実な」場所という意味合いが強いが、「居場所」には「切実な居場所」と「止まり木」と「別の世界につながる場所」(他の言い方では「自分の世界」「別の世界」「別の世界を垣間見る場所」)と3つのタイプがあるのではないかなと。 鈴木 毅さん

 そうあったら、望ましい。場所も頭ン中で考えていることも、行動にも、その3つは欲しい。

 また、イギリスには、がんの告知を受けた直後の人、他の病院でがんの治療を受けている人、がんの治療が終わった人、その家族・友人、誰もが訪れることができるがん支援センターマギーズ・キャンサー・ケアリング・センターがあるという。「患者」という一つの人間の側面だけではなく、一人の人間を全人的に受け止めてくれる場所であると。

 

「つくること、つくらないこと 町を面白くする11人の会話」(学芸出版社