面白かった本

「大奥」よしながふみ、「底惚れ」青山文平、「昭和元禄落語心中雲田はるこ  江戸ばかりなのは、たまたま。

 もう一度読み返しても、面白い。それぞれかなり異なるが、様々に人への(同時に自分への、世間のしくみへの、落語への)深い情について描かれている。その場面場面でどういった感情や信念を持ち、どう動いたのか。そしてその複数の人達の感情や営みが、組み合うこともあり、交差しすれ違うこともある。その切なさや愛おしさ、そして色気も心意気もある魅力的な登場人物たちがわたしを惹きつける。

 

 そして、今更ながら「夜は短し歩けよ乙女」森見 登美彦を読んだ。「底惚れ」と同様に、久々にどんどん読んでしまう本に会えて嬉しかった。読んだ後、映画を録ってあったのを思い出して映画も見た。pas malだったのだが、記憶が小説のものとごっちゃになりそうで、しばらく経ってから見ればよかったと思った。